小児医療

火曜日, 5 月 26th, 2009

「周産期医療」とは?

「周産期医療」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
「周産期」とは、妊娠22週から生後満7日未満までの期間をいい、合併症妊娠や分娩時の新生児仮死など、母体・胎児や新生児の生命に関わる事態が発生する可能性があります。周産期を含めた前後の期間における医療は、突発的な緊急事態に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な体制が必要であることから、特に「周産期医療」と表現されています。
最近の報道では、こうした周産期医療の現場で人員不足と「新生児集中治療室」(NICU:neonatal intensive care unit)の数が足りないという現状が報告されています。
医療の進歩によって、周産期の母体と胎児の生存率は格段にアップしてきているのですが、それに携わるスタッフ不足、高額医療機器の不足によって救える命が失われている現状があるのです。
前回ご紹介した小児科医の減少、また産婦人科医の減少など小児医療の現場は危機的状況にあると言っても過言ではありません。
少子化問題が叫ばれて久しいですが、子供を産み育てる環境整備は裏腹に劣化しているとも言えるでしょうか。子供を産まないのではなく産めない世の中になってきているのかもしれません。
小児科医、産婦人科医の数を増やすために医師国家試験の合格率を高めようという議論もあるようですが、合格率アップのために問題を簡単にするという話もあるそうです。本末転倒な感も否めませんが、あらゆる議論を尽くして、医者を増やす方法を考え出して欲しいものですね。