2 月 24, 2009

小児の頭痛;髄膜炎

小児の頭痛の原因となる病気に「髄膜炎(ずいまくえん)」があります。この髄膜炎とは新生児や乳児などの小児に多くみられますが、成人でも起こります。脳や脊髄の表面をおおっている髄膜(ずいまく)にウイルス、細菌、真菌等が感染し、急性炎症が起こります。また髄膜炎は無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎に分けることができます。

細菌性髄膜炎は乳児に多くみられ、症状は発熱だけで他の症状はないとか、熱はないが非常に機嫌が悪いという症状もあります。無菌性髄膜炎は比較的年長の小児に多くみられ、頭痛、嘔吐が主な症状です。生後1~2ヵ月頃までの乳児の細菌性髄膜炎は予後が悪いケースが多いの特に注意が必要です。

また化膿性髄膜炎は無菌性髄膜炎よりも重篤で、最初は風邪の様な軽い症状から始まり、全身状態が急速に悪化、けいれん、意識障害、項部硬直、高熱、嘔吐、頭痛などの症状がみられます。

非常に残念なことなのですが、迅速かつ適切な治療が施されても細菌性髄膜炎を起こした新生児においては約3割は死亡しています。月齢の高い乳児・小児であっても高い割合で死亡するとても恐い病気なのです。

加えて生存した小児の1~2割に脳と神経に重大な損傷が生じ、脳室の拡大(水頭症)、難聴、脳性麻痺、精神遅滞等を引き起こし、非常に多くの小児達に学習障害、軽度の難聴、けいれんなどの後遺症が残ります。こうした髄膜炎に対して有効と考えられているワクチンも世界にはあるようなのですが、日本の厚労省の認可が下りておらず利用できないという状態が続いているのが現状です。

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