頭痛につながる子供の病気;自家中毒
子供の病気で、吐き気や嘔吐ばかりで頭が痛くならなくても、頭痛だと考えられる病気があります。
それは「自家中毒」で、実は偏頭痛の一種です。
子供の偏頭痛の場合は、発作時間が短く、吐き気や嘔吐だけで頭痛が起こらないことがしばしばあり、吐き気や嘔吐だけしか起らなくても原因は偏頭痛ですから、偏頭痛の治療をしないと良くはなりません。また、自家中毒はそのなかでも特別な偏頭痛ですので、きちんと対応していかなくてはいけません。
このことを踏まえて、吐き気や嘔吐の症状を訴えても消化器系の病気だと簡単に判断せず、偏頭痛も疑ってみて下さい。
自家中毒は、周期性嘔吐症あるいはアセトン血性嘔吐症ともいわれます。2~10歳くらいまでの子供に多く、今まで元気に遊んでいた子供が急におとなしくなったり、顔面蒼白となって何度も吐きます。血液中や尿中のアセトン体(ケトン体)という物質が増えすぎて起こる中毒症状です。
<症状>
(1)これといった原因もなく 元気がなくなる。
(2)吐き気や嘔吐がある。
(3)顔面蒼白・全身倦怠感。
(4)尿の中のケトン体が激増している。
(5)呼気のアセトン臭。
(6)重症になるとコーヒー色の血液を吐く。
(7)脱水症となる。
(8)脱水が進むとけいれん、脈拍微弱、血圧低下。
<原因>
感染、過労、ストレスが原因となって、嘔吐を繰り返します。体質的に血液中のアセトン体(ケトン体)が増えやすいのではないかと思われます。
<治療>
軽い症状の場合は、脱水症状を起こさぬよう、スポーツドリンクなどを、何回かに分けて少しずつ飲ませて水分補給します。
飲ませてもすぐに吐く場合は、病院で点滴。安静にしてストレスを和らげます。感染症が起こっている場合はその治療をし、鎮吐剤や鎮静剤を投与。脱水症状が軽い場合は、20%ブドウ糖など糖分が多いものを。脱水症状が重い場合は、補正のためにカリウムを含まないものを点滴します。
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